・建設地 東京都
・敷地面積 132.16u(39.97坪)
・建築面積 60.85u(18.40坪)
・延床面積 103.90u(31.42坪)
・構造 木造
【もう少し】
ガラスの効果
こちらはスリガラスと床の塗装の話です。中庭と外部を隔てる壁としてスリガラスを使っています…ただ実際は強化ガラスにスリガラス状のフィルムを貼ったものですが。手前の中庭の床を白く塗装し、さらにガラスの奥の床も白く塗りました。そうするとスリガラス越しに奥の床が白くぼやけて写り込み、手前部分と連続しながらガラスの下の部分に白のグラデュエーションをつくりだします。雪が積もったようにも見え、ガラスと床の境界もあいまいになります。
【住宅】 Ka-2 house
●夜見えてくるもの
曇りガラスで外と内を区切る。ガラスの内側は中庭。
昼間は内部があまり見えない。 夜、内側をライトアッ
プさせるとガラス越しに樹や壁がシルエットで浮かび
上がり、建物の表情が昼の印象と変わります。
透明なガラスには手前と奥の景色を連続させる効果がありますが、例えばそれは外部環境を室内に取り込むといったように「内」と「外」の関係を近づけるといった使い方です。ここではガラスを利用して「内」と「外」の関係を逆転したいと思いました。イスのおいてある部分が室内、樹の植えてある部分が外部ですが、見る角度によっては樹のある部分が内部に見えてきます。まるでショーケースの中に樹をディスプレイしてあるように。
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